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【徹底解説】スタートアップとは?ベンチャー企業との違いや特徴などをご紹介

【徹底解説】スタートアップとは?ベンチャー企業との違いや特徴などをご紹介

スタートアップという言葉に対してベンチャー企業と同義だと思っていらっしゃるかたは少なくないのではありませんか?しかし、実は明確にその定義には違いがありました。当記事では、ベンチャー企業との違いに触れながら、ビジネスモデルなどに関しても徹底解説します。

はじめに

スタートアップという言葉に対してベンチャー企業と同義だと思っていらっしゃるかたは少なくないのではありませんか?しかし、実は明確にその定義には違いがありました。当記事では、ベンチャー企業との違いに触れながら、ビジネスモデルなどに関しても徹底解説します。

スタートアップ企業の特徴

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スタートアップの定義にも様々な意見がありますが、多くの場合「全く新しいビジネスモデルを開発し、短期間で急激な成長を遂げてイグジット(株式上場や株式売却)を狙う人々の一時的な集合体」と定義されます。

「新しいビジネスモデルを開発」とあるように、既存のプロダクトではなく、イノベーションを通じて世の中や人々の生活に変化、インパクトを与えることを目的にしているスタートアップが多く存在しています。

成功するスタートアップの特徴

成功するスタートアップの特徴とはどのようなものでしょうか。

以下特徴をご紹介します。

1. 常に製品/体験の質について徹底的に思考

少々、強迫観念が過ぎるほどです。一見したところそれほど重要に思えないような細かなことにも、多くの時間をかけます。そのような企業の創業者たちは、製品に何か少しでも不具合が起こったり、ユーザーが好ましくない顧客サポートを受けたりすると、あたかも自分の体が痛みを感じているかのように反応します。

成功するスタートアップは早期に製品やサービスをリリースし、開発と改善を繰り返すことの重要性を信じているものの、ひどい出来のものをリリースすることはめったにありません。(これはリリースのスピードが遅いことの言い訳にはなりません。たいていの場合、リリースまでに時間をかけ過ぎています。)

このことの一部として、創業者とユーザーの間に誰も置きません。成功するスタートアップの企業の創業者たちは、自分自身が販売員や顧客サポートであるかのように、事業を進めます。

2. 人材を徹底思考

創業者は自分のチームの質に強い誇りを持っており、最高の人材をチームに加えるために必要なことは何でもやります。最高の人材を雇いたいのは誰でも同じですが、最高の創業者はこの点に関して妥協しません。もし間違った人材を雇用してしまった場合、非常に迅速にその状況を修正します。

また、成功するスタートアップは採用をまったく急ぎません。従業員を雇うこと自体には何の喜びも感じず、また、始めから自分自身の手を汚してこの仕事に取り組みます。

このことの一部として、成功するスタートアップは適切な企業文化を作ることを非常に重視します。

3. 一言で事業ドメインを説明できる

この特徴は、説明に多くの複雑な文章を必要とする企業との比較で最も顕著に現れます。そのような企業が本当に上手く行くとは決して思えません。また成功するスタートアップは、たとえ他の企業が問題にぶつかって失敗しているとしても、自分たちは成功する理由をはっきりと述べることもできます。そして、自分たちが扱う市場が非常に優れている理由について、明確な見識を持っています。

より一般的に言えば、成功するスタートアップはコミュニケーションが非常に上手です。

4. 創業後の非常に早い時期に収益を生み出す

初めてのユーザーを獲得するのと同時期であることも、しばしばあります。

成功するスタートアップはタフで、冷静です。優れた企業の創業者は常にタフで、うろたえることがありません。全てのスタートアップは死にそうに見えますが(時には1日に何回も)、本当に成功する企業の創業者は思考の脈絡を失わず、銃を抜いて悪党を撃つがごとく、冷静に問題を解決します。

人としての凄みというのは育てることができます。私はこれまで、気弱そうに見える創業者たちが急速に凄みを身につけて行く姿を見てきました。

5. バーンレートを低く維持し続ける

Burn Rate(バーンレート)とは、会社を経営していくのに月いくらの資金が必要になるか、という指標です。

人を雇うのを急がないことに加え、成功するスタートアップはとても質素に物事を始めます。興味深いことに、そうしない(そしてたいていは失敗する)企業はしばしば、「私たちは物事を大きく考えている」と言ってそれを正当化します。全てが本当に順調に回るようになった後でバーンレートを大幅に増やすこともありますが、それでもお金をかけるのは重要なことだけに絞ります。

6. 少数でもプレファレンスの高いプロダクトを作る

私がこのことを初めて聞いたのはポール・ブックハイト氏の指摘でしたが、まったくその通りです。成功するスタートアップはほぼ必ず、満足度の極めて高い初期のコアユーザー層を最初に持ちます。それらのユーザーは自社製品への依存度が非常に高くなり、その後、そこからユーザーが広がって行きます。非常に大勢の人が多少気に入る程度のものを作ることから始める戦略は、経験的に言って同じようにうまくは行きません。

7. 自然な成長を遂げる

成功するスタートアップは概して、大規模な提携のような不自然な成長に懐疑的で、また、PRも控えめです。スタートアップの立ち上げ時に報道機関向けの大きなイベントを行うことなど、絶対にありません。二流の創業者は、自分の会社の成長を祈る人たちに応えるために、派手なPRを伴う立ち上げを重視します。

8. 成長にコミットする

創業者は常に、自社のユーザー数と収益の額を把握しています。その数字を聞かれても、言いよどむことは一切ありません。成功するスタートアップは来週、来月、そして来年達成しようとしている目標を持っています。

9. 現在の成長と未来への戦略の思考のバランスが取れている

成功するスタートアップは、自分たちが作り上げようとしているものについて、明確な計画と揺るぎない意見を持っており、それを説得して止めさせることは誰にもできません。しかし時には、複数年にわたる戦略的な計画を立てるよりも、実行することをより重視する瞬間もあります。

この特性を証明してみせる別の方法が、最初のプロジェクトを「適切な規模」にすることです。ゼロから巨大にはなれません。最初は大き過ぎず、かつ小さ過ぎないものを見つけて、作り上げる必要があります。成功する企業には、適切な規模のプロジェクトを見つけ出すのに生まれつき長けた人材がいるように思います。

成功するスタートアップはスケールしないことをします。ポール・グラハム氏がこのことについて書いています。最高の創業者は極端な無理はしません。

10. 「どんなことでもする」という姿勢がある

スタートアップの経営には、楽しくないこともいくつかあります。二流の創業者は好きではない部分を任せるために人を雇おうとします。優れた創業者は、たとえそれがビジネスにおいて「情熱を持てる」部分ではないとしても、会社にとって一番の利益になると考えることは何でもやります。

11. 優先順位付けがうまい

一日の内に取り組める合理的なことは、どんな日でも100件はあります。7番目のことに手を付けたり、ネットワーク作りのイベントのような、おそらく90番目よりも低い順位のことに時間を使ったりするのは簡単です。本当に成功する創業者は、毎日容赦なく優先順位2~3番目以内のことだけに手を付けます(その一環として、成功するスタートアップは適切な優先順位を考え出します)。そして、他のことは無視します。

12. 創業者が心ある良い人

このことは常に当てはまるわけではありません。しかし、私の知っている成功を収めた創業者の大部分は、普通よりも良い人です。成功するスタートアップはタフで、非常に競争心が高く、無慈悲ですが、本質的には良い人たちです。

13. 成功することを目的としている

成功するスタートアップは成功しているように見えることではなく、成功していることに気を使います。「現実の」会社を持つことから喜びを感じることはなく、弁護士や会計士との会談や、ネットワークイベントのようなものに多くの時間をかけることもありません。成功するスタートアップは勝つことを望んでおり、勝っている様子がどのように見えるかについてはあまり気にしません。

このことが極めて重要である理由の1つが、成功するスタートアップはあなたが誰かの家のエアマットレスの上で寝転んで見るウェブサイトのような平凡に見えることに、進んで取り組むという事実です。最高のアイデアのほとんどは、最初は良いアイデアには見えません。もしあなたが実質よりも見た目を重視するのであれば、人から笑われたくないと思うでしょう。人に笑われるけれども成長し続ける会社を強い気持ちで始めることは、本格的に見えるきれいなオフィスを持つけれども、成長の入り口からは常に半歩離れている会社を始めるよりも、ずっとましです。

14. 実行する

二流の創業者は壮大な計画について話すことに多くの時間をかけます。最高の創業者は小さく見えることに取り組みますが、卓越した速さでそれらを片付けることができます。成功するスタートアップと話をする時は毎回、新しいことを2~3件片付けてしまっています。たとえ大きなプロジェクトに取り組んでいる場合でも、大量の小さなことを少しずつ順番に片付け、明らかに前進しています。また、成功するスタートアップ信頼できます。やると話したことは、実際に起こります。

15. スピードある事業

成功するスタートアップは何に関しても意思決定が迅速です。メールの返信も迅速です。これは、優れた創業者と二流の創業者の最も顕著な違いの1つです。優れた創業者は機械のごとく実行します。

スタートアップとベンチャーの違い

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スタートアップに似た言葉にベンチャー企業という言葉がありますが、実際にどう違うのでしょうか。これまで文章で比較はされてきましたが、一目でわかる図表にまとめました。御覧ください。

定義

・ベンチャー
ベンチャー企業とは、新たな技術やサービスを展開する小・中規模の新興企業を指すビジネス用語(和製英語)のこと。一方で、中小企業は企業規模を分類する定義であり、ベンチャー企業やスモールビジネスのほとんどが中小企業に属しています。一般的に成長が見込める事業を持ち、個人投資家やVCなどから資金提供を受け、企業規模を拡大している企業、または株式の上場を目指す企業として解釈されています。

・スタートアップ
イノベーションを前提とした画期的なサービスを短期間で開発し、新たな市場を開拓する動き、または概念を指します。ベンチャー企業のように法人格(会社)としての実態(形態)がない、投資家やVCから資金提供を受けていないなどの特徴がみられます。一方で、広義ではスタートアップもベンチャー企業のひとつとして解釈されており、両者を明確に分類する定義はなく、曖昧な線引きとなっています。そのため、呼び方の違いと定義されることもあり、将来の資金提供を前提にスタートアップの段階から支援する投資家やVCも増えています。

比較表 ベンチャー スタートアップ
法人としての形態 あり 無くても良い
資金調達の有無 あり 無くても良い
組織体制 あり 無くても良い
イノベーション 必須ではない 必要
社会貢献という目的 必須ではない 必要
即戦力人材で構成 必須ではない 必要

スタートアップのビジネスモデル

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スタートアップアイディアを考えるための9つのフレームワークをご存知でしょうか。

田所雅之さんが、startup scienceで提唱しているフレームワークをここでご紹介します。

1. 中間プロセスの排除

中抜きで中間マージンを得ているプレーヤーを飛ばしてビジネスを再構築すること。

例えばUber以前にドライバーで稼ごうと思ったら、タクシーの免許を取る必要があった。

2. バンドルを解除して最適化する

価値伝達が非効率になっているものをアンバンドル(一括して提供されていた商品やサービスを、解体あるいは細分化する)して提供すること。

例えば、新聞がキュレーションメディア、クラシファイド広告、ブランド広告のソリューションにアンバンドルされた。

3. ばらばらな情報を集約する

情報や機能を一つの場所に集約することによって価値を提供する。

4. 使われていないリソースを活用する

休眠資産を活用することで売上を発生させるモデル。Airbnbは、つかわれていないゲストルームをキャッシュマシーンに変えることができた

5. 戦略的自由度

既存枠から自由になる。既存のフレームワークや強豪とのベンチマークにいるとそこからの発想になってしまう。その枠を外して、考えてみる。

6. アービトラージ(リソースの需要と供給の格差)

日本では英語の学習者の需要が高く、フィリピンでは英語の講師の供給が高い場合、 需要と供給は一致する。この2カ国でギャップを埋める。

7. 新しいコンビネーション

これまで全く違う領域で活用されていたものを組み合わせて価値を提供する。

8. タイムマシーン

別の市場ですでに検証されているモデルやプロダクトを他の市場に持ち込む

9. As a Service化する

これまで、サービスとして提供されていなかったものをサービスとして提供する。

以上9つのフレームワークをご紹介しました。

参考:Startup Science – スタートアップ立ち上げに使える9つのビジネスモデルフレームワーク

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ぜひ当記事をご覧いただき、良質なスタートアップがどんどん生まれることを願っています。

企業の教科書
高桑 哲生
記事の監修者 高桑 哲生
税理士法人 きわみ事務所 所属税理士

税理士法人きわみ事務所の所属税理士。
「偉ぶらない税理士」をモットーに、お客さんに喜んでもらえるサービスを提供。
税務処理だけでは終わらない、プラスアルファの価値を提供できる税理士を目指す。

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