安藤美冬氏、本田直之などの登場により、2010年頃にバズワードとなった「ノマド」ワーカー。現在はフリーランスが大きく広がったこともあり、その働き方も浸透してきました。
ノマドな働き方をすれば、ストレスはなく理想的な暮らし方・働き方を実現できるとして憧れる方も多いのではないでしょうか。
当記事では、ノマドワーカーの本来の定義や意味、ノマドワーカーの持ち物や節約術など、ノマドワーカーを目指す方や詳しく知りたい方が情報を手早く整理できるようにお伝えします。
ノマドとは
ノマドというと、どこか自由な働き方のイメージを漠然と持っている方が多いかと思います。では、実際の定義はというと、ノマドは英語で「遊牧民」を意味します。自由な働き方というよりもさらに広い定義で、遊牧民のように移動しながら生活をする人々のことをノマドと呼びます。2010年頃に話題になった安藤美冬さんや本田直之さんは、一つの仕事や会社に捉われずに、移動しながらさまざまさまざまな仕事をしている、ノマドワーカーとして注目されました。
ノマドとフリーランスの違い
ノマドには、いくつか似たような言葉があります。その一つが、フリーランス。では、フリーランスとノマドの違いとは一体どこでしょうか。それは、フリーランスが働き方だけにフォーカスした言葉であると言う点です。自由な働き方という点では両者とも意味は一緒なのですが、フリーランスの場合、オフィスに常駐して働くことも含みます。意味として移動は伴いませんので、そういう意味で、遊牧的に次々と移動しながら働くノマドとは意味合いが異なります。
ノマドワーカーとバックパッカー
ノマドワーカーの方の特徴として、もともとバックパッカーのような世界旅が大好きだったり、海外を転々としながら働いたりする人が多くいます。
ノマドワーカーの安藤美冬さんは著書「冒険に出よう」の中で次のように語っています。「タイのバンコクからマレー鉄道に乗ってシンガポールまで横断したり、インドの砂漠地帯であるラージャスターン地方をラクダで移動して夜は満点の星空の下で眠ったり、現地で会った人たちと一緒に、映画「ザ・ビーチ」に出てくる島のそばではしゃいだり。このバックパッカーとしての経験は、私のサバイバル能力を鍛えてくれたと思います。」
一つの場所に捉われることなく働きながら、バックパッカーのように移動するライフスタイルは、まさに安藤美冬さんのような冒険心溢れる方などにとってはベストマッチなんでしょう。
ノマドワーカーの持ち物
ノマドワーカーは先述した通り、遊牧民のように移動しながら働くライフスタイルのため、その持ち物にも大きな特徴があります。そこでノマドワーカーをこれから目指す方向けに、代表的なノマドワーカーの持ち物をご紹介します。
ノマドワーカーのパソコン
ノマドワーカーに必須のものといえば、リモートでも仕事ができるノートパソコンの存在です。ノマドという言葉がバズワードになった2010年からさかのぼること2年。2008年1月15日には、MacBook Airが発売されました。Appleのスティーブ・ジョブズが封筒からMacBook Airを取り出すあの名シーンを覚えている方も多いのではないでしょうか。MacBook Airの登場からiPadやsurfaceといったタブレット型の製品が登場し、さらに持ち運びが便利になっていきました。そして、ノマドワーカーは移動するため、パソコンに対してさまざまさまざまな要望が強くなっていきました。軽量性や耐水、防水、バッテリーの持ちなどです。では、2019年現在はどのようなパソコンがノマドワーカーの皆様にオススメなのでしょうか。2019年のノマドワーカー向けおすすめノートパソコンを以下に3つご紹介させていただきます。
ノマドワーカーおすすめパソコン1.MacBookAir2018
まずオススメなのが昨年ついに発表されたMacBook Air2018です。従来のMacBook Airで課題だったのが、画面の解像度でした。MacBook ProはいわゆるRetinaディスプレイを搭載していましたが、MacBook Airには搭載されていませんでした。しかし、この2018年モデルではついにRetinaを搭載。さらに、2015年のMacBookから導入されたバタフライキーボードやUSB−C、Touch IDなども搭載されました。値段も13万8000円〜とMacシリーズの中ではお買い得な価格になっています。
ノマドワーカーおすすめのノマドパソコン2.Surface ProまたはLaptop
いまだにオフィスソフトの互換性や、使いたいソフトの多さでWindowsを選ぶ方が多くいます。そういう人にはSurfaceがオススメです。タブレット型のProと通常のLapTopがありますが、タブレット型は持ち運びにも軽くノマドの方にはぴったりではないかと思います。ただし、キックスタンドが場所を選ばず立たせることができない点と、キーボードがとても打ちやすいという点では、LapTopもいいでしょう。
ノマドワーカーおすすめのノマドパソコン3.let’s noteシリーズ
オススメのノートパソコンその3としては、panasonicのlet’s noteをご紹介します。官公庁の役人や記者の方などがよく利用されるパソコンです。なんといってもとても軽く、バッテリーの駆動時間も10時間を超え、申し分のないノマド用のパソコンです。一番のメリットはキーボードの打ちやすさではないでしょうか。打鍵感がしっかりあるのに、カチャカチャ煩くも無く、ライターさんなどにはオススメです。
以上3つオススメのノートパソコンをご紹介させていただきました。それぞれ特徴がありますが、ご自身の利用シーンに合うかどうかという観点で選んでみてはいかがでしょうか。ご自身のライフスタイルからマッチングさせていけば、きっとノマドライフが快適になる1台に出会えるでしょう。
ノマドワーカーの必需品「Wifi」
ノマドワーカーの必需品としてパソコンをご紹介しましたが、そのパソコンをオンラインに繋ぐWifiも必需品です。WIfiもさまざまな種類があり、選び方もプラン毎にさまざまです。以下選ぶポイントを列挙しておきます。
- Wifiの繋がるエリア(すごく早いが地方は繋がらないなどあるため)
- 使い放題なのか制限があるのか
- 国内か海外か
- 何年縛りになるのか
- 申し込みや特典受け取りは複雑か
(申し込んで数ヶ月後に連絡や入力しないといけない制度などある) - 料金プランは妥当か
- 機種は最新のものかどうか(安いけど3Gしか繋がらない物などある)
その他ノマドワーカーオススメの携行品
ここまでノマドワーカー必需品である、パソコン、Wifi、そしてバッグについてご紹介してきました。その他ノマドワーカーとしてはどのような物を用意すべきでしょうか。参考までに、以下2つ列挙させていただきます。ぜひご参照ください。
その他必需品1、モバイルバッテリー ノマドワーカーはパソコンやWifiなどさまざまな電化製品を持ち歩くため、電池が無くなったりどうしても必要なシーンが出てきます。そうした際に、大容量のモバイルバッテリーを持っていれば安心。一台は持っておきたいアイテムです。 その他必需品2、完全ワイヤレスイヤホン ノマドで仕事をする際は、ハンズフリーで電話をしながらパソコンを操作したり、音楽を聴きながら作業する事もあるでしょう。そうした際に活躍するのが、完全ワイヤレスイヤホン。 Air Podsなどに代表されるような、コードレスのイヤホンです。現在はバッテリーが長時間もつううえ、音質などもどんどん向上しています。
ノマドワーカーの仕事とは?
ノマドワーカーを目指す方は多いですが、実際にどうやって稼いで生計を立てていけば良いのでしょうか。移動しながら、ライターやブロガーとして稼いでいる方も多くなってきていますが、それ以外に仕事はどういったものがあるのでしょうか。ここでは、5つに分けてご紹介します。
ノマドワーカーがよくする仕事3選
ノマドワーカーの仕事1.カメラマン
ノマドワーカーにぴったりな仕事の一つにカメラマンがあります。結婚式や前撮りのほか、イベントの撮影などさまざまな場所に行き撮影をします。プロのカメラマンが撮る写真や動画は、やはり素人とは大きく違うため、大きな需要があります。
ノマドワーカーの仕事2.各種技術者
資格が必要なものもありますが、電気工事や清掃、パソコンやインターネット関連の技術者としてサポート業務を行う仕事もノマドワークにはぴったりです。
ノマドワーカーの仕事3.インタビュアー
プロインタビュアーをご存知でしょうか。近年、BtoB製品などでよく見る導入事例や、お客様インタビューなどの需要増加。そして、SNSや動画メディア、WEBサイトなどの登場による社長のメディア出演が増加しました。そういった際に、しっかりと質問をし、聞き出し、読者にとって有益な情報をコンテンツに落とし込むのがプロインタビュアーです。ノマドワーカーとして活躍されている方が多数いらっしゃいます。
この他も、ライターや広告、プログラミングなどさまざまな分野で既にノマドワーカーとして活躍されている方が多くいます。
- ご自身のこれまでの経歴と照らし合わせ、
- 社会の需要を見極め、
- そして自分が何を供給でき、
- そしてそれが楽しいのか
それが、ノマドワーカーへの第一歩ではないでしょうか。
まとめ
ノマドワーカーは2008年に、ジャック・アタリが21世紀の歴史という書籍で始めて述べた言葉と言われています。具体的には、卓越したスキルを持ち、定住しないスタイルでビジネスや生活を実現する人をスーパーノマドと呼んでいます。 まさに、ノマドワーカーとしてこれから先活躍していくには、2008年にアタリが紹介した通り、卓越したスキルを持つことが要件になってくるのではないでしょうか。